昨日は予定通り、不用品を差し上げてから、古本屋で「現代貨幣理論入門」を定価の半額で購入、まっすぐ帰宅した。一昨日は百円も費わなかったので、予算は二千円と考え、日用品店で割引だったタンパク質ウエハースを十一食買いこみ、結局全て食した。賞味期限が今月で切れる品で、一度六本買って再評価し、二度目購入しに行くと、陳列数が四倍に増えていた。在庫が余っているのだろう。大変満腹になる良品。舌の左端が切れてしまったけれど(五本目食の際)。
昨日は部録を二本と暗号問答を一頁分作成し、今は深夜未明であり、脳の皺がしくしくしている。ちょっと使いすぎて疲れている。もう眠らなくてはならない。少し手を止め、薬を飲んだ。体調を心配される方がよくあるが、一向に大丈夫であるのは、薬学の進化のおかげであり、症状の完全に治って二十年近くなるのが有難い。単に脳を使いすぎてしまう性質しか、私の病に特徴がないことは、主治医も私もほぼ同意見である。症状さえ消えればむしろ大層頭の良い人という評価を受けるのみで、病気と言われないように生きられもする。
また昨日は障がい者の手書き文字を製品化する団体が、県庁内の露店祭りで出店していたので冷やかしに行った。温かく迎えてくださり、三十分話し込んだ。登記が普通の面子の中で、生計を立てるに良い情報も得た。団体の宣伝や事業の話で盛り上がりもした。帰路、駅前の市役所界隈を歩くと、大変な都市を歩いている感じを覚え、喫茶店で仕事する人は格好よく映るものだなぁと改めて思いながらも、私は法人登記した体で書斎で仕事しようと気を新たにし、いつかは大金が入るまいと恐れつつ期待してもしまう弱さをはぐらかそうと、気をできるだけ散らして歩こうとしたが、街の往来は温かかった。
路地裏で、老夫婦のお寿司屋さんにてお稲荷さんを一つ買って食べた。食後、お茶も買い、公園で飲んだ。ぼうっと歩いていたような気がするが、書くべき記事も作成も成し遂げた、仕事の一日になった。この三日間、非常食用プロテイン粉末を、期限切れアマニ油で練ったおやつを木匙で舐っていたのだが、ウエハースの方が美味しく感じたその比較根性には落ち込んだ。なおもアマニ油は残り一本もあり、非常用プロテインももう一袋ある。完食主義を揺るがせないさがから、この記事を書き終えたら同じように粉末をアマニ油で練って舐る、という奇矯な真似を、他意なく成し遂げないと、正級な仕事と平衡が取れない感じがする。