昨日は午前中にNPOの会合があり、歩いて行った。後見保佐の団体で、私はウェブサイト担当として参加している。知的障害や精神障害により晩年に財産管理がままならなくなった人物の、最近の事情を報告される。考えさせられる。私も分割払いの残高がある。収入を自由に使わなくて済む重しとして便利に使っているが、確かに借金であるかもしれない。
終了後、小雨の中を歩いて帰った。街の中の人通りはやはり少なく、簡素な服装に包んだ人ばかりであった気がする。店舗に入るためというより、足早に帰宅するために通行しているような印象である。自宅に着くと荷物が届いていて、三千円しないベアフットシューズが白黒二足、足を通すと良品でありそう。妻のためのミネラルウォーター二ケースを運び入れる。
書斎に戻り、失業保険の早期就職手当によって、分割払いの残高を全額支払ってしまおうと考えた。手当の半分を費やすが、長く払い続ける理由もない。計算するまでもなく、利率が一割を超えるものも多い。私はこれを便利だと思って契約した。便利ではないか。お金を自動で使ってくれるのだから。何に使おうか頭を悩ませずに済むのだから。これらの考えが異常だと、そろそろ気づいた。
予定通りなら、手当は七月下旬に振り込まれる。クレカの支払額と共に、七月中に返済してしまおう。八月から、考えを改めてお金と向き合う。きちんと貯める。お金を持つことに慣れなくてはならない。罪悪感が無いことを論理的に証明できたのだし、買いたいものは依然として無いが、支払いが必要な出来事が来ることは認識した。まだ金銭感覚が、地につけていない。