二〇二五年六月八日号

昨日はまずは家庭教師の研修に行き、講義を受けた。私は今月から教育を副業とする。かなり長い間、小中高生に教える仕事に就く。教えるのはとても好きだし、難なく得意であるから、私には楽に稼げる仕事であろう。研修には十五名の参加者がいたが、半分以上は学生で、模擬授業の練習では色々と教わった。終わると一旦帰宅した。

続いて妻のお遣いで、港南区へ歩いて古服を売りに行った。途中、考えが進み、経済学の基本幾何学を発想した。分解-整理曲線の面を、需要-供給曲線に直交させると、価格と効用が別の側面として表され、財とその価値による購入と労働の満足関係から、ベンサムの最大幸福の主題が導ける、というものだ。数理で導けた。

帰ってみると、なんか虚無感に襲われた。こうして考えた数理が何か意味があるか、という感じである。確かに説明してくれる。誰も考えもしなかった内容だ。ただ、こう考えたことで誰かの何かに役立つか、あまり自分では信じられない感じがある。先月思いついた経済学の基本定理は、確かに有用で強い結果であるが。

夜分、私はいずれ経済学の論文は書いてみようと思った。そしておそらく、経済学の理論書もものしたい。私の考えが意味のあるものなのかどうか、世の中に問うてみたい。そうでなければ、私は無意味な数理を拵えて一人楽しむだけの変人で終わる。流石に少し堪える。広く認められなくても良いが、数人を満足させられたら私は満足なのだが。


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